【読んだ】ハッカーと画家
いまさらながら読んだ。
- 作者: ポールグレアム,Paul Graham,川合史朗
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2005/01/01
- メディア: 単行本
- 購入: 109人 クリック: 4,884回
- この商品を含むブログ (582件) を見る
抜粋
本当にいいことがたくさん書いてあって、名著と呼ばれるのがわかった。ちょっとだけピックアップ。
プログラムは、人々がそれを読むために書かれるべきである。 たまたま、それが計算機で実行できているにすぎない。
わかる
クライアントは電話機になるかもしれない。 そして、クライアントが小さくなっていけば、ますますクライアントにデータを置いておきたくなくなるだろう
スマホのことだ...14年前なんてまともなものは存在していなかった。
デモを試したあとにサービスにサインアップするには、短いフォームに記入するだけでいい。そして、それがユーザーにとって最後の作業であるべきだ。
先にユーザーがサービスを触ることができて、購入する前などの最終的な段階でサインアップすることを提示している。非常にわかる。
富こそが欲しいものなのであって、お金ではない。でも富がそんなに重要なら、どうしてみんな金を儲けることを話しているんだろう
最近某プログラミングスクールが全面に「稼げます!」的な広告を出しているのを見て、何か違和感を持っていたんだけれど、この一文で理解できた。お金を稼ぐことは目的ではない。
美とは表面的な装飾で溢れさせることではなく、厳選された少数の要素から組み立てられるものだということだ
UX的な考え方は今でこそ普及したけれど、Web2.0などが生まれる前に言及していた。
どうせ毎日出勤しなければならないのだとしたら、どれだけ給与をもらえるかよりは、そこで何をするかのほうがハッカーには大事なことだ。
"フリーランスで月n万円!" などの謳い文句は、僕も若干の嫌悪感を持っている。それは給与は結果だと思っていて、そこに至る成果こそがエンジニアとしての価値だと信じているからだ。プログラミングを愛していて、プロダクトに責任を持つのであれば、あの謳い文句は本質じゃないことが分かると思う。
まとめ
翻訳にやや癖はありつつも、エンジニアとしての習性や心構え、どうあるべきかが様々な観点や視座で書かれているため、自分は読後の満足感が高かった。 この本の初版は平成17年に出版されていて、今から14年前になる。恐ろしい先見の明だ。